契約事例:民家に隣接しているC寺院

実際の災害リスクを想定し保障内容を調整

台風21号による被害

寺院は、万が一のときに必要な補償額が桁違い。

民家に隣接しているC寺院は、これまで加入していた保険代理店が廃業されたので、ご住職の紹介で火災保険の提案をさせていただきました。

地域の水害ハザードマップを確認すると水災リスクが低く、これまで補償内容に含まれていた水災補償を削除しました。そして補償内容を火災・落雷・破裂・爆発・風災・ひょう災・雪災と必要な補償だけに限定しました。

正しく評価されず適正な保険金額が設定されていないと十分な保険金が支払われません。また、保険会社とトラブルに発展する可能性もあります。

評価鑑定

C寺院  保険金額 
建物 構造 新価(弊社評価鑑定) 時価(以前の保険金額)
本堂及び庫裏   5500万円 2000万円

C寺院の敷地面積は、220㎡ 、本堂と庫裏が繋がっている併用住宅です。加入されていた補償内容を確認させていただくと建物の保険金額は、ざっくりと一般住宅で試算する簡易的な設定でした。実際、火災が発生した場合、寺院の構造や材料から考えても、一般住宅の建築費用を上まります。 その為、設定する保険金額は上がりますが、火災保険の補償内容を見直すことで契約していた火災保険の保険料から若干の上乗せになりました。

「寺院専門のアドバイザーが提案する加入方法」

各保険会社から販売されている火災保険の商品は基本的な補償は類似していますが、各保険会社に特色があります。地震が発生した場合、本堂や庫裏などが心配に思われる住職が数多くおられます。地震保険は単独では加入できず、必ず火災保険のとセットで契約する仕組みとなっています。そして、住居部分がないと地震保険は加入できません。

しかし、庫裏と本堂や客殿と本堂が住居部分である庫裏と構造上一体となっている場合は、地震保険に加入することができます。また、地域のハザードマップを参考に補償内容である水害補償の検討や鉄筋コンクリート造りの寺院建物であれば、全焼するリスクが低いことから保険金額の見直し等、様々な加入方法があります。

みんなで守ろう文化財

毎年1月26日は文化財防火デー